ISO14001 次期改訂の状況 ~始まった改訂活動~

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ISO14001 次期改訂の状況 ~始まった改訂活動~

★次期ISO14001 のための改訂活動が始まったと聞きましたが、いつ始まったのですか?

-ISO の担当の専門委員会TC207(環境マネジメント)における分科委員会SC1が、ISO 14001:2004 の改訂をするための新規作業を始める提案(新規作業項目提案-NWIP-)を加盟国の投票にかけた結果、2011年11月に賛成多数で承認され、ISO14001 の改訂作業が始まりました。

★なぜISO 14001:2004 を改訂することになったのですか?

-ISO 規格は、発行後5年毎に規格の必要性が継続しているか、必要性が継続しているなら規格は改訂しないで維持を確認することで良いか、それとも改訂する必要があるかを見直す決まりになっています。ISO 14001:2004についても、2008年に一度規格の見直しが行われましたが、この時ISOにおいてマネジメントシステム規格の共通化の検討が進行中だったことなどを受けて、この時点では改訂は行わずに“確認(現行版の維持)”とすることを決定しました。その後、2011年に再度改訂の必要性が検討され、ISO 14001:2004の改訂を行うことが決定されたのです。

★ISO 14001:2004 はどこに改訂の必要性があったのですか?

-関係者の意見を聞くと、2004年版発行以降の規格を取り巻く技術や社会的環境の変化、及びISOマネジメントシステム規格の共通化に対応するためといったような理由があります。ISO 14001は、従来からISO 9001との整合を重視して取り組んできましたが、ISOにおいて規格利用者の利便性の点から、ISO 9001とISO 14001との整合に限らず全てのマネジメントシステム規格の整合/共通化が検討されるようになり、 この検討の結果作成されたAnnex SLについて、ISO14001もこの共通文書に沿うように改訂する必要もありました。

★改訂はどんなステップで進むのですか?

-ISO の規定によって、改訂が決まった規格は担当の専門委員会、ISO14001の場合はTC207 に設置されている分科委員会(SC1)において、実際に起案作業を行う作業グループ(WG5)を設置して、改訂作業を行っております。規格開発のプロセスとしては、WG5内で最初に作業原案(WD)を作り、このWD がWGメンバーに承認された後、委員会原案(CD) としてSC1メンバー国への投票及び意見照会を行います。CDの成熟度によっては、第1次委員会原案(CD1)と第2次委員会原案(CD2)というように段階を分けて規格を開発します。CD が承認された後、メンバー国から寄せられた意見を検討して国際規格案(DIS)を作成し、更にメンバー国に意見照会を行います。DIS が承認された後、再び寄せられた意見を織り込んで最終国際規格案(FDIS)を発行し、メンバー国の最終投票にかけて、承認されれば国際規格(IS)が発行されます。

★今はどこまで進行しているのですか?

-作業グループによる作業原案(WD)を経て、2013 年3月に第1次委員会原案(CD1) が発行されてTC207/SC1メンバー国の意見照会にかけられました。意見照会は5月に締め切られ、6月下旬及び10月初旬に開催された2回のSC1/WG5の国際会議(ボツワナ及びコロンビア/ボゴタ)において、メンバー国からの寄せられたコメントの検討が行われました。その後、2013年10月下旬にCD2が発行され、2014年1月までの3ヶ月間で、DIS化への投票及びCD2への意見照会が行われています。その後、2014年2月下旬に開かれるTC207/SC1/WG5会議(イタリア/パトヴァ)でこれらのコメントを検討する事になっています。

★CD はどこかで見ることはできますか?

-英文のみですが、日本規格協会のJSA Web Storeで、有料で頒布しています。 まだ委員会原案(CD2) の段階ですから規格発行になるまではいろいろな変更が予想されます。従って、研究用に入手することは良いことですが、CD を参考にして組織の環境マネジメントシステムを手直しすることは時期尚早ですので、ご注意下さい。システムの手直しを考える場合にし、DIS 段階まで待つことをおすすめします。

★ということは慌てる必要はないのですね。でも、改訂によって規格が変わると自分たちのEMS 文書も書き直すことが必要になるのですか?

-規格の文書構造は規格自体のために決められているだけで、組織のEMS 文書の構造を規格に合わせることは要求されていません。ただ、規格で要求している内容と自分たちのEMS の仕組みのギャップ分析を行って改訂規格との適合性を確認することは必要です。

★現在認証されている組織は改訂された規格への移行を審査されることになるのですか?

-IAF(国際認定フォーラム-認定機関の国際組織)は移行審査が必要と考えており、改訂版への適合を発行後3 年間以内に確認するように認証機関に求める方向で指針文書の作成のための検討を開始しており、2014年中には明確になると思います。
-なお、IAF は、規格の記述に変化があるということで移行期限を発行後3 年とする方向で考えてはいますが、組織は移行に3 年間をかけるのではなく、規格発行後、積極的に移行に取り組んで欲しいとしています。

★今後、改訂はどのようなスケジュールで行われるのですか?

-TC207/SC1における審議状況や規格原案の投票結果等に依存するので明確なことは言えませんが、TC207 /SC1では、今のところ次のように予定しています。
  2014 年7月頃  国際規格案(DIS) 発行
  2015 年3~4 月頃 最終国際規格案(FDIS) 発行
  2015 年5~6 月頃 国際規格(IS) 発行

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